第130回日本循環器学会近畿地方会 口頭発表

先週の11月28日、第130回日本循環器学会近畿地方会で先天性心疾患の興味深い一例について口頭発表させていただきました。9月の内科学会に続いての発表になりますが、前回よりもっと落ち着いてしゃべることができました。

「できるだけ早く学会発表をしたいです」
現在の病院で臨床研修が始まったときの最初の面談で、一番やりたいことは何かと聞かれたときの僕の返事です。それならばと、上司の協力の元、7ヶ月で2回も学会発表を行うことができて、先生方には本当に感謝しています。

よく言われることですが、学会発表を行うメリットの一つは、より深く医学について学べることです。何か一つをアウトプットするためには、関連する知識を自分の中に持ち、なぜそう言えるかを理解しておかなければいけません。臨床において、ガイドラインのみに頼る診療をすることなく、自分の思考に基づいた判断を行うために、深く考える機会を持つことは今の自分にとって非常に役に立っています。今回の準備の間、毎晩たくさんの論文を読み、上司とディスカッションし、理解を深めて行くことが日々の楽しみでした。

今回の発表では、診断の方法において非常に興味深い知見が得られました。この分野に関しては、さらに研究を続けていく予定です。

演題 心房細動を契機に診断された冠静脈洞左房交通症の一例
会期: 2020年11月28日(土) Web開催(ライブ配信のみ)
井上 鐘哲 先生(演題番号T5-13)