PQJ2023 Sapporo Medical University

PQJ事務局は、次期PQJ(医学生理学クイズ日本大会)の開催校を札幌医科大学医学部に決定いたしました。

大会名 医学生理学クイズ日本大会2023(PQJ2023)
開催校 幌医科大学医学部(札幌市, 日本)
日時       2023年3月26日(日)
方式    オンライン
代表    工藤大樹(札幌医科大学医学部)

開催方式はオンラインとなります。世界14カ国から354人の参加者を集めた昨年度大会以上に、世界中からたくさんの参加をお待ちしております。
代表の工藤君が意気込みを語ってくれました。
「PQJの主催は私たちにとっても大きな挑戦ですが、それだけの価値があると信じています。」

札幌医科大学医学部のみなさん、おめでとうございます。素晴らしい大会を作り上げてください。

PQJ事務局長 井上鐘哲


The PQJ Secretariat hereby announces that the next PQJ is going to be hosted by Sapporo Medical University, Sapporo, Japan.

Event Name: Physiology Quiz in Japan 2023(PQJ2023)
Host:              Sapporo Medical University(Sapporo city, Japan)
Date:              March 26, 2023
Format:          Online
President:      Daiki Kudo(Medical student, SMU)

PQJ2023 is going to be held online. We expect even more participants from all over the world than PQJ2022, which attracted 354 participants from 14 countries.

“Hosting PQJ is challenging for us, but I believe it is worth doing.”
Daiki Kudo, the PQJ2023 president told us.

Huge congratulations to Sapporo Medical University ! We are looking forward to a fantastic event!

PQJ Secretary-general Kaneaki Inoue

PQJ2022 開催報告(PQJ2022 Report)

PQJ2022(医学生理学クイズ日本大会2022)は、2022年3月6日、世界14カ国から87チーム、354人を集めて開催されました。

今回でPQJは6回目の開催となります。第5回からはオンライン開催に移行しており、世界中から参加者を集めています。

開会式では、全87チームの紹介がありました。

 

インドネシア(26チーム)、ベトナム(21チーム)、日本(21チーム)、ラオス(6チーム)、フィリピン(2チーム)、モンゴル(2チーム)、ベルギー(1チーム)、スロベニア(1チーム)、イタリア(1チーム)、エジプト(1チーム)、中国(1チーム)、ミャンマー(1チーム)、バングラデシュ(1チーム)、マレーシア(1チーム)。
世界中からPQJに集ったチームたち。今回、アフリカ大陸から初参加したのはエジプトのチームです。


87チームで行われる予選では、上位30チームが勝ち抜き、準決勝に進みます。そこで勝ち抜いた8チームが決勝で戦い、チャンピオンが決まります。

早速、87チームがオンラインで行われる予選に挑みました。
予選問題は4択で答えますが、早く答えた方が高いポイントがもらえます。

回答中は、不正防止のために、チームメンバーは、顔、両手をカメラに見せておかなければなりません。違反したチームは記録され、3回で失格となります。

PQJは全ての参加者が医学生理学のより深い理解を得ることを目的として、各クイズ直後に必ず詳細な問題解説を行っています。これにより、クイズに正解した人も不正解な人も、学習効果を高めることができます。

生理学、解剖学、免疫学、薬理学などの幅広いジャンルに渡った25問の問題で激しい争いが繰り広げられ、準決勝に進む30チームが決定しました。

この段階でトップに立ったのは、チーム「Dipo Selalu」「pitUItary」「4EV1」です。

準決勝では、並び替え問題などの問題形式も加わり、さらに激しい戦いが繰り広げられました。

個人的に好きなのは、以下のような臨床に直結した問題です。救急外来では、即座に結果がでる血ガス分析から患者さんの状態を判断することが有効であり、医療者としての現場での判断力を鍛えるにぴったりの問題です。

準決勝の結果、決勝に進出したのは、「PTP」「4EV1 」「GHRELIN 」「SMUth muscle」「VICTORIA」「KAMI NO MONEY MONEY」「pitUItary」「Heroes Without capes」の8 チームでした。

決勝では、さらに問題のレベルが上がりました。次は、胃酸の分泌に伴うすべての経路を答えさせる問題。

最終問題は、シャントがPaO2に与える影響についてであり、非常に臨床的示唆に富む問題でした。

  もし30%以上のシャントがあれば、100%の酸素を投与しても決してPaO2が100mmHgを超えることがないという恐ろしい事実を計算させるという問題でした。解説のグラフを見れば一目瞭然です。

このようなことは、新型コロナウイルスによるARDSで実際に起こっていることであり、生理学的な思考を臨床的意義が高い分野で発揮するというPQJに意義にのっとった、素晴らしい問題であると言えます。この問題に完全正解したのは、ただ1チーム、PTPでした。

そしてこの正解が決定打となり、見事、チームPTP(Can Tho University of Medicine and Pharmacy, ベトナム)がPQJ2022 チャンピオンとなりました。

準優勝は、ホスト校国際医療福祉大学(日本)の4EV1、3位はインドネシアのpitUItary、4位はインドネシアのHeroes Without Capes、5位は東北大学(日本)のKami no money moneyとなりました。

今年のPQJは、未だ猛威を振るうコロナ禍、ヨーロッパでの戦争の中、世界中の医療系学生が一つの場所に集まり、医療という世界の共通言語を使って、切磋琢磨する。素晴らしい場所になりました。

私、井上は閉会式で以下のスピーチを行いました。

First of all, thank you for every participant for a great performance and congratulations to the winning team.
The covid-19 pandemic has claimed 6 million lives in the world but we are moving towards victory because international efforts realized the novel vaccines and antibody drugs.
It’s so encouraging to see students from all over the world gather and interact with each other.
Finally, I have been in every PQJ and I tell this every time.
In every quiz competition, only one team wins and all the other teams leave as losers. However, even if you lose today, the great deal of knowledge you earn at PQJ will someday help you when you become a helathcare professional.
Thank you very much and I see you all again next year.
Peace to the world!

今回の素晴らしいPQJを開催してくれた国際医療福祉大学の卜部君とスタッフのみなさんに拍手を送ります。

終了後の懇親会では、世界中の参加者達と楽しく会話して、交流を深めました。クイズ以外にも、国際的な交流の機会が豊富にあるのがPQJの良いところです。

これを読んだ医療系学生のみなさん、次のPQJがあなたを待っています。ぜひ参加してみてください。

追記:  PQJ2023の開催校を募集しています。興味のある方は、ぜひ井上 (physiologyquiz@gmail.com)までご連絡ください。

PQJ2022 Final Result

1st PTP, Can Tho University of Medicine and Pharmacy(Vietnam)
2nd 4EV1, International University of Health and Welfare(Japan)
3rd pitUItary, University of Indonesia(Indonesia)
4th Heroes Without capes, University of Indonesia(Indonesia)
5th Kami no money money, Tohoku University(Japan)
6th SMUth muscle, Sapporo Medical University(Japan)
7th GHRELIN, Universitas Airlangga(Indonesia)
8th VICTORIA, University of Indonesia(Indonesia)

PQJ事務局長 井上鐘哲
PQJ Secretary-general Kaneaki Inoue

PQJ2020観覧希望の方へ、無料オブザーバー登録のお知らせ

PQJ2020は、3月7日(日)に、オンライン開催されます。
クイズの模様は、無料のオブザーバー登録をすることで、どなたでもYouTube上でリアルタイムで観覧できます!
世界中の大学生が、医学、生理学の世界一を目指して戦う姿を、あなたも体感してください!

オブザーバー登録は以下で無料で受け付けています。
https://forms.gle/Kve4QZoK8LWiVmqS7

PQJ事務局長 井上鐘哲

PQJ2020 will be held online on March 7th.

The live broadcast of PQJ will be on YouTube and you can watch it for free when you register as a PQJ observer.

Please join and watch college students from the world compete for No.1 in medicine and physiology quiz.

The registration site for the PQJ observer is here.
https://forms.gle/Kve4QZoK8LWiVmqS7

PQJ Secretary-general Kaneaki Inoue

医学生理学クイズ日本大会2020(以下PQJ2020)開催延期のお知らせ PQJ2020 is postponed due to COVID-19 pandemic

2020年5月30日に東京医科歯科大学にて開催を予定しておりました医学生生理学クイズ日本大会2020(PQJ2020)の開催を延期いたします。
今般の新型コロナウイルス感染症の国内発生状況は予断を許さず、この状況でのイベント開催は適当ではなく、さらに東京医科歯科大学では学内での催事イベントの無期限停止が要請されていることにより、残念ながら今回の延期という判断に至りました。
参加をご検討頂いていた方々や、ご協賛頂いた企業、団体には大変申し訳ございません。
先が見通せない状況であるため新しい開催日時につきましては未定でございますが、状況が改善し次第、お知らせいたします。
何とぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

東京医科歯科大学MiSH PQJ委員会 代表 岩田陽太
PQJ事務局 事務局長 井上鐘哲

University of Oxford 医学部留学 Part 1

「Welcome to Green Templeton!」

大阪から16時間の飛行時間と1時間半のバスの旅路のあと、重いトランクを引きずりながらオックスフォード大学にたどり着いた僕を、これから1ヶ月間所属し、暮らすことになるGreen Templeton Collegeの施設担当者が迎えてくれました。

オックスフォード大学は44のカレッジで構成され、それぞれのカレッジに学生は所属し、カレッジ内の寮で暮らし、イベントに参加し、勉学を行います。カレッジ対抗のスポーツ大会も多く、勉学以外でも様々な面で競い合っているようです。
医学部や文学部などそれぞれの学部の建物は別にあり、学生はカレッジからそれらに通います。
僕が所属するGreen Templeton College(GTC)は医学、マネジメントや社会学専攻の学生が主体のようです。

GTCの象徴的な建物は1773年に建てられたラドクリフ天文台(Radcliffe Observatory)であり、今ではダイニングホールになっています。この隣の建物が寮になっており、僕の部屋もここにあります。庭は芝生がきれいに手入れされ、季節の花が咲いています。

今朝は到着後オックスフォードの街をジョギングして来ました。まだまだイギリスも日本と同じくらい肌寒いのですが、桜がそこかしこで咲いていました。

僕はこれから3月31日まで、オックスフォード大学附属John Radcliffe病院のAcute General Medicine(救急総合診療部)で、1ヶ月間の臨床実習を行います。

ここに来た一番大きな理由は、GP(General Practitioner)制度の長い歴史がある英国で、どのようにGP制度と急性期、専門医療が成り立っているかを、実際に現場で実習して肌で理解することです。ここで得た経験が、様々な問題を抱える今後の日本の医療について、自分なりの視点を確立するための助けになると信じています。
また、英国では問診、採血などは医学生がすることが当たり前であり、ここで実践的な実習体験を積むことが、国際医療に興味がある自分の将来のキャリアの重要な一歩になると考えています。

今回の留学の派遣生に僕を選んでいただいた医学教育振興財団、推薦していただいた大阪医科大学大槻学長、生理学教室教授小野富三人教授、準備を手伝っていただいた学務課のみなさんに心から感謝申し上げます。

今後一ヶ月間、ここでの体験を伝えていきたいと思います。

井上カネアキ

 

 

 

 

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