
『フレームワークで考える内科診断』翻訳について

2020年5月30日に東京医科歯科大学にて開催を予定しておりました医学生生理学クイズ日本大会2020(PQJ2020)の開催を延期いたします。
今般の新型コロナウイルス感染症の国内発生状況は予断を許さず、この状況でのイベント開催は適当ではなく、さらに東京医科歯科大学では学内での催事イベントの無期限停止が要請されていることにより、残念ながら今回の延期という判断に至りました。
参加をご検討頂いていた方々や、ご協賛頂いた企業、団体には大変申し訳ございません。
先が見通せない状況であるため新しい開催日時につきましては未定でございますが、状況が改善し次第、お知らせいたします。
何とぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
東京医科歯科大学MiSH PQJ委員会 代表 岩田陽太
PQJ事務局 事務局長 井上鐘哲
秋晴れの大阪にこれだけの医学生が全国から集結し、臨床推論のNo.1の座を競います。
問題はケースカンファレンス形式で出題され、患者さんの主訴・問診・身体所見・検査結果などが次々と提示され、参加者が回答するのは疾患名のみというとてもわかりやすい形式で行われます。
しかし!さすがに日本の医学界を背負って立つ10人の先生方が選りすぐった症例です。すぐに疾患名がわかる症例などはひとつもありません。
与えられた5分間を最大限に活用し、チームメンバー3人の間で相談し、文献やネットを用いて症状や検査を掘り下げながら、病態生理を考え、患者さんの背景などあらゆる可能性を探り、疾患名を3つ考え出し、提出します。
そのように必死で頑張っても、クイズ後半戦では全76チームが全て不正解という問題が続出しました。厚生労働省のガイドラインに載っている疾患しか出ない医師国家試験との違いを改めて思い知らされ、総合診療、医療の幅広さ、深みというものを考えさせられる良い機会になったと思います。
一症例ごとに難しさに嘆息したり、正解に歓喜の声が上がったり、教育的な症例に感嘆の声が漏れるなか、全10題が終わり、最終結果が発表されました。なんと、3チームが同得点で並び、そこからサドンデス方式の追加症例が開始されました。
1題目は全員が正解で差はつかず、2題目へ。さて、みなさんは何の疾患がわかるでしょうか?
ここで点を稼いた島根大学が優勝の座をもぎ取り、以下、2位福井大学、3位富山大学となりました。
終了後の懇親会では、全国から来た医学生のみなさんや講師の先生方と、今日の問題について話し、医学生生活や、進路についての相談など、遅くまで交流が行われていました。
PQJとしては、来年5月30日に東京医科歯科大学で行われる医学生理学クイズ2020(PQJ2020)の参加募集を壇上で行い、多くの医学生が参加してくれることを約束してくれました。
このイベントを特別講演しているPQJを代表して、開催していただいたチーム関西代表の稲葉哲士さん、臨床推論GP代表の平賀英梨佳さん、チーム関西のみなさん、そして司会の松本謙太郎先生、志水太郎先生、素晴らしい症例を提示していただいた10人の先生方、スポンサーのみなさん、全国から参加していただいた医学生のみなさん、ありがとうございました。来年からもこの価値あるイベントが続くことを祈っております。
PQJ事務局長・大阪医科大学6年 井上鐘哲
大阪医科大学の卒業が半年後に迫り、一抹の寂しさを感じるこの時期、素敵なことがありました。
今月の大阪医科大学学報(第121号)で、僕の活動が紹介されたのです。
それも、ひとつのページに3つも!
https://www.osaka-med.ac.jp/gakuho/gakuho121/book.pdf
一つ目は、3月のオックスフォード大学医学部での臨床留学体験
二つ目は、5月の家庭医療国際学会WONCA APR 2019での僕のポスター発表と優秀発表賞受賞
三つ目は、5月の医学生理学クイズ日本大会(PQJ2019・東京医科歯科大学)で僕が医学クイズ研究会部長としてコーチを務めた大阪医大チームの準優勝(チームキャプテン辻畑君の寄稿)
少し気恥ずかしくもありますが、大阪医科大学に関わるみなさん、特に後輩たちに僕の活動を知ってもらい、僕が卒業したあとも、海外留学、学会発表、生理学クイズで頂点を目指すこと、これらを継続してもらえればこんなに嬉しいことはありません。
これらの活動を支えていただいた、生理学教室小野先生、総合診療科鈴木先生、大槻学長、オックスフォード大学の親友たち、国際交流部の仲間たち、そして生理学クイズで共に戦った仲間たち、素敵な誌面を作っていただいた広報室、すべての皆さんに厚くお礼申し上げます。
僕が事務局長を務める生理学クイズ日本大会(PQJ)が、昨年に引き続き全国医学生臨床推論グランプリを特別後援します。素晴らしい大会ですので、興味のある医学生の方はぜひご参加ください。
5月26日、東京慈恵会医科大学で行われた医学生理学クイズ日本大会2019(PQJ2019)にPQJ事務局長かつ大阪医科大学医学クイズ研究会部長としてチームを率いて参戦しました。とても盛り上がった大会でした。観戦レポートを書きましたのでぜひご一読ください。